『蘊承軒•国際文化芸術窓口』連載之八十三中日新報2020.2.15版(中国語・日本語) 今日も今日とて京都でした

蘊承軒

『蘊承軒•国際文化芸術窓口』連載之八十三中日新報2020.2.15版(中国語・日本語)　

　　『KBSカルチャーフェスティバル』

　　　　　－－今日も今日とて京都でした

【日本語】2月11日の建国記念の祝日、京都KBSホールでKBSカルチャーフェスティバル（ＫＢＳカルチャーセンター合同作品展・合同発表会）が開催されました。

　京都KBSの一階には素晴らしい多目的ホールがあります。内面積760平方メートル（33m×25m）、天井高10,5m、客席数が700席もあるのです。舞台正面には1970年に京都出身の作家・徳力康乃氏が手掛けた「天地創造」の美しいステンドグラスが設置されています。このホールが一日解放され、今回のフェスティバル会場となりました。

　ホールの壁にはKBSカルチャー各教室の講師とその生徒さんの作品: 書道、日本画、洋画、筆ペン葉書絵、アートフラワー、イラスト、デコパージュ＆トールペイント、裏打ち・俵装、日本刺繍・・・そして私の『日中伝統絵画講座』の生徒さんの各作品が展示され、作品の一部は販売もされました。

　ステージではカラオケや日本舞踊、長唄・三味線、フラダンスなどの発表がありました。私が特に京都らしさを感じたのは『殺陣』の実演でした。殺陣とは、主に演劇・映画・テレビでの時代劇の格闘シーンで俳優が素手や武器を用いる演技のことです。狭義では『刀を使った格闘演技』になります。京都の太秦には映画会社・東映の撮影所があり、時代劇の撮影が行われているのです。殺陣教室の山下忠彦先生と生徒さん達が、技の解説を行いながら日本刀（木刀や模擬刀）を使って戦ったり、相手を斬って決めポーズを取ったりするのがとても解り易くて格好良かったです。

　このように今回のフェスティバルでは展示作品や出演者の中に一流の専門家も多く、お茶席、コーヒー、スペイン料理、占いなど幅広くて濃い内容でした。

　また会場の外では漬物や地野菜、餅菓子の業者がテントを張っており、京都ならではの品物を購入できました。私の生徒さんも季節限定の漬物を購入して見せてくれました。初めてのフェスティバルでしたが、朝から夕方まで多くのお客様で会場は賑わっていました。私の講座の生徒さんも、次回は更に良い作品を展示したいと話していました。

　イベント終了後、生徒の原口さんと会場近くにある老舗の和菓子屋・虎屋の営む喫茶店に寄りました。私は虎屋さんのお庭が大好きで、季節限定の和菓子をよくここでいただきます。

　今回お店の方がわざわざお庭を案内してくださいました。この庭に咲いている白梅は、北野天満宮から譲っていただいたとのこと。次に咲くのは紅梅で、その次に咲くのは・・・と、季節ごとに咲く花とその美しさを詳しく語ってくださいました。私は虎屋さんの3月の季節限定のよもぎ餅を必ず食べに来ますと彼女に約束しました。

　北野天満宮と梅の伝説は、同行の原口さんが語ってくれました。〔今日行った虎屋菓寮・京都一条店の庭には、北野天満宮からいただいた梅の木と伏見稲荷大社のご分霊をお祀りする社、江戸時代からの蔵があります。北野天満宮に何故沢山の梅の木が植えられているのかというと、ご祭神である菅原道真公に「飛梅（とびうめ）」の伝説があるからです。平安時代の貴族・菅原道真は学問の才能溢れる政治家で、朝廷で異例の出世を遂げられました。しかし政治争いに敗れて、遠く九州の大宰府に左遷されることになりました。日頃から屋敷の木々を愛でていた道真公は別れを惜しみ、梅の木に向かって「東風吹かば　にほひをこせよ梅の花　主なしとて春を忘るな」（東の風が吹いて春がきたら芳しい花を咲かせておくれ、梅の花よ。主人である私が都に居なくなったからといって春の到来を忘れてはいけないよ）と和歌を詠みました。その和歌を聞いた梅の木は、道真公を強く慕って一夜にして都から大宰府の屋敷まで飛び、庭に根を降ろしたという伝説です。大宰府に左遷された後、失意のまま道真公は亡くなりました。その後平安京では様々な良くないことが起こり、人々は道真公が怨霊になって祟っているのだと噂しました。そんな道真公の魂を鎮めるため、朝廷は『天満天神』として道真公を祀ることにしました。今では道真公は「学問の神さま」とされて人々から親しまれ、梅の木は天満宮のシンボルのような存在となっています。〕

　フェスティバルに参加して虎屋さんの美味しい季節限定の和のスイーツを堪能出来、また北野天満宮の梅の伝説も勉強になり・・・とても楽しくて充実した京都旅でした！次回は皆さんもご一緒に京都KBSカルチャーフェスティバルを楽しみましょう。ご来場をお待ちしております。

　文末ですが、「中国の武漢で発生した新型コロナウイルスの現状はどうなっているのか？」と日本の友人や生徒さんから心配の声がきかれます。日本人にも感染者が出て、マスクや消毒液の売り切れ状態も続いています。困惑や不安が広がる中、中国武漢の感動的な情報をFBやLINEにアップし、私の祖国も武漢も頑張っていると伝えています。日本政府や企業、また一般の方々の「山川異域、風月同天、豈曰無衣，與子同裳」の心あたたまる応援が武漢、また中国全土の頑張れる力になっています。ありがとうございます！

　「國家興亡、匹夫有責。」「国家の興亡は、一般市民にも責任がある」・・・ドイツで活躍されている科学家庄曉瑩博士、USAで活躍されている李開复科学家とハーバード大学からも8人、また中国各地の医療チームも武漢に駆けつけました。中国政府も各地方も頑張っています。中国全国民が力を合わせれば、この新型コロナウイルスの苦難を乗り越えられます！武漢頑張って！祖国頑張って！！「我愛我的祖國！武漢加油！祖國加油！必勝！」

　勿論、私が愛している第二の故郷・日本と日本国民の皆さんの安全(平安)も心から祈っています！

  【中国語】日本建國紀念日2月11日，京都KBS在一樓大廳舉辦了個講座齊聚的大型活動。京都KBS一樓大廳使用面積760平方米，天井高10.5米，有700坐席。舞台正面是1970年京都出身的作家・徳力康乃氏著手創作的鑲嵌彩色玻璃「天地創造」。

　大廳的紅色墻壁上展示著KBS個教室師生的作品:書法、日本画、油畫、日本刺繍等以及我的『日中伝統絵画講座』的學員的作品。舞台表演有唱歌、日本舞踊、長唄・三味線等等。

   『殺陣』師生的実演我感到看懂了一些什麼。殺陣是指話劇、影視等歷史劇里的格闘場面時演員空手或是手持武器的表演。狭義的講就是『使刀的格闘演技』。京都的太秦電影公司・東映專設有攝影場所，在那里拍攝歷史劇。殺陣教室的山下忠彦老師邊步驟清晰的解說用日本刀（木刀或模擬刀）搏擊、殺傷對手，邊和學員們一同做的亮相姿勢特別到位。

　初次的活動所展示作品和出演者中一流の専家很多，還有茶席、咖啡、西班牙料理、還有占卜等豐富的內容。会場外有京都土特產醃菜、蔬菜、和菓子等販賣。我的學生還給我看了她買的醃菜。

雖然是京都KBS初次的活動，但參觀客人絡繹不絕，最後我的講座的學員表決心說下次一定要準備更充分，出更好的作品！

活動結束後我和原口桑去了和菓子老鋪「虎屋」經營的喫茶店。我們都喜歡虎屋的和式庭園和這里的季節限定的和菓子。今次店里的負責人還特別給我們介紹解說庭園的各種花草樹木。現在正開著的白梅是北野天満宮轉讓的。白梅盛開過後馬上就是玄關前的紅梅，每個不同時節所綻放的不同代表花種負責人也特別細細緻的講給我們聽・・・虎屋三月時節的和菓子是艾蒿糯米糕，與她相約一定去品嘗。

　然後回到室內喝茶時，同行的原口桑接著給我講速了北天満宮的梅花樹的一個伝説：〔今日去的虎屋菓寮・京都一条店的庭園里的梅花樹是北野天満宮轉讓過來的，同時還有伏見稲荷大社分霊的祈願社是江戸時代的蔵。要說北野天満宮為什麼種植了大量的梅花樹，這是因為有個祭神菅原道真公「飛梅」的傳說。

　平安時代的貴族・菅原道真是學識淵博並且才華橫溢的政治家，在當時的朝廷是特例越級高升，但在政治鬥爭中敗北，左遷至遠在九州的大宰府。平日閒暇在家種植樹木的道真感懷國事，面對梅花樹吟唱「東風吹來春天到了，梅花啊，一定要芳香綻放。我雖不在京城了，但也不能忘記春天的到來。」聽了此歌的梅花樹，特別愛慕道真公，一夜間從都城飛降至大宰府園里扎根。大宰府左遷後、失意的道真公在這辭世。道真公離世之後平安京城發生了各種怪事，有謠傳說是道真公的怨霊在作祟。為了鎮住道真公的魂，朝廷追封道真公為『天満天神』並加以供奉。現在道真公還被人們奉為「学問之神」，每逢考學，莘莘學子前來拜奉，因此梅花也成了天滿宮的象征。〕

　参加了京都KBS的活動，品嘗了虎屋的季節限定的和菓子，解讀了一個美麗傳說・・・真的是愉快而充實的京都之行！明年京都KBS將舉辦第二次這樣的大型活動很是令人期待，歡迎您也來，我們不見不散！

文末，獻上我對祖國抗疫的祝願！「中国武漢発生的新型肺炎怎麼樣了？」隨著日本口罩脫銷持續的而引起的不安和困惑中，日本友人和學生擔心的問我。我將祖國令人感動的抗疫信息發到FB和LINE上，架起抗疫時期相互理解支持的友誼之橋，告知大家我的祖國在努力、武漢也在努力，感謝日本的大力支援。

「國家興亡、匹夫有責。」在海外的專家在祖國需要時哈弗八劍客科學家、德國不願放走的科学家庄曉瑩博士、遠在美國的科學家李開复毅然回國、還有祖國各地的医療隊、都義無反顧的直奔武漢工作一線！

日本政府及企業還有一般市民的熱心物資及精神的聲援「山川異域、風月同天、豈曰無衣，與子同裳」已成為武漢及全中國人民抗疫的力量。

　祖国政府和地方、全国人民眾志成城，一定會取得抗疫的勝利！

　我愛我們的祖國！武漢加油！祖國加油！必勝！

　也祈願我的第二故郷日本平安！

　　　　　　　執筆者: 李　留雁